■玉沢・妙法華寺7(お風入れ法要を長期中止)

 

こちらの全く予想外で、偶然、玉沢・妙法華寺65世小池日恩貫首にお目にかかることが出来たので、幸いだったと言えば幸いでしたが、反面、私としても何の準備もしていなかったため、面食らってしまいました。しかし、貫首に直接質問するまたとないチャンスなので、ここは機転を利かして、質問。

 

○「玉沢・妙法華寺さんは、あちらの三島市教育委員会の案内板にもありますが、たくさんの文化財を格蔵しておられるようですね。私としては、日蓮聖人直筆の漫荼羅や註法華経、撰時抄などを直接拝観できれば、と思っていたのですが、これらの什宝を公開する『お風入れ法要』といった行事はやっておられないのですか」

□貫首「あー、そういうのはね、今は、やっていないんですよ」

 

○「やっていないんですか。じゃあ、重宝類は全くの非公開ということですか」

□貫首「今は、やっていないんですねえ。というのは、数年前に、そこの宝蔵にドロボウが入りましてね。宝蔵にドリルで穴をあけて、宝蔵の中の什宝を盗み出すという事件があったのです。

その盗まれた什宝は、結局、こちらに帰ってきたんですけどもねえ。

ただ、そういう事件があったものですから、当分の間、公開はしないですねえ」

妙法華寺10宝物殿

 

玉沢・妙法華寺什宝の盗難事件があったとは初耳。しかし「お風入れ」というのは、寺院における大きな行事であるはずなのに、これを行わないと言うことになると、年中行事は何を行っているのだろうか、と思ったので、次の質問。

 

○「では、年中行事は、どういう行事を行っているのですか」

□貫首「416日の開山会、1013日の御会式は大きな行事として行っています。その他に、お盆の施餓鬼会、お彼岸の彼岸会ですねえ。大きな行事があるときは、境内でコンサートやイベントを行うこともあります」

 

○「お寺でイベントを行っているのですか」

□貫首「そうです。そういうことでもやらないと、今はなかなかお寺に人が来ないんですよ」

 

はー、お寺に人を呼ぶために、貫首さんもなかなか苦労しているようです。もっとも玉沢・妙法華寺の場合は、県道沿いに面してはいるものの、三島市の市街地からはかなり離れた所にあります。だから、ちょっと足を運びにくいということもあると思います。

 

貫首「いろいろとご質問がおありでしたら、そこの(庫裡の)玄関から入って、呼鈴で呼んで下さい。そうすると中から(執事が)出てきますから」

 

こう言い残して、小さな子どもを抱えた小池貫首は、外出していきました。

それにしても、私としては、すこぶる好印象を持ちました。仏教界には、富士門流や不受不施派の寺院などは排他的・閉鎖的な寺院が多いですが、玉沢・妙法華寺の貫首は、なかなか愛想の良い人だし、ずいぶんオープンな対応をする寺院だなと、かなり好感を持ちました。

 

まあ寺院を人を呼ぶために、あれこれと苦労を重ねているようですから、そういうことも影響しているんでしょうか。

私は、寺院でイベントをやること自体、悪いことだとは思いません。それだけ、やる気のある証だと思いますし、日蓮正宗や創価学会のように、人を騙したり、嫌がる人を強引に折伏・入信勧誘で、無理矢理入信させて、寺院に連れてくるやり方より、よほど玉沢・妙法華寺のやり方の方が、よほど健全な布教をやっているように思います。

 

貫首がどこかに外出してしまったので、庫裡の中に入って、執事の話を聞くことにしました。