ヤフーオークションに、日蓮の大曼荼羅本尊が、1億円の価格で出品された事件の続報です。

オークションの期限は、76日まで延長になっています。

http://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/161728331?__from=mixi

 

さて、このオークションに出品されている大漫荼羅本尊ですが、曼荼羅の相が、静岡県湖西市吉美の日蓮宗本山・妙立寺に格蔵されている「文永十二年乙亥卯月 日」の日付が入った大漫荼羅と、そっくりであるわけです。

妙立寺に格蔵されている大漫荼羅は、立正安国会の「日蓮大聖人御真蹟・御本尊集」NO24に載っている大漫荼羅として有名です。

本尊024

 

そこで、今回、吉美・妙立寺に電話をかけて問い合わせをしました。電話口には、妙立寺46世吉塚敬一貫首が出られたので、見解を聞きました。

吉塚敬一貫首の見解は

 

「現在、妙立寺には立正安国会の「日蓮大聖人御真蹟・御本尊集」NO24に写真が載っている大漫荼羅が格護されており、盗難にあったとか、寺外に持ち出したとか、という事実はない」

「ヤフーオークションに1億円の価格で出品されている大漫荼羅は、たしかに曼荼羅の相は、妙立寺に格蔵されている大漫荼羅と実によく似ています」

「妙立寺に格蔵している大漫荼羅を、妙立寺が誰かに依頼してヤフーオークションに出品するなどということは、全く行っていません」

「よって、ヤフーオークションに出品されている大漫荼羅は、妙立寺が格蔵している大漫荼羅と似てはいますが、別の曼荼羅だと思います」

1週間くらい前にも、妙立寺に格蔵されている大漫荼羅とそっくりの曼荼羅がヤフーオークションに出品されて、『妙立寺の曼荼羅は盗難に遭っていませんか』という問い合わせが来たことがありました」

「妙立寺で格蔵している大漫荼羅の模写・臨写の曼荼羅の所在は、わからないですねえ。ヤフーオークションに出品されている曼荼羅は、必ずしも模写とか臨写とも言えず、新しく発見された曼荼羅なのかもしれません」

 

おおむね、こんな感じで、ヤフーオークションに出品されている曼荼羅は、妙立寺が格蔵している立正安国会の「日蓮大聖人御真蹟・御本尊集」NO24に写真が載っている大漫荼羅ではない、というはっきりとした見解を表明しておられました。

本尊24-1

 

それから、平成7年に京都で発生した日蓮曼荼羅盗難事件との関係は、まだ不明です。

警察の見解によれば、もしこのヤフーオークションに出品されている曼荼羅が、盗品で、実際に売買された場合、、刑法第39章「盗品等に関する罪」に規定されている盗品等関与罪になる疑いが強いとのこと。

これは、盗品その他財産に対する罪に当たる行為によって領得された物の譲受け、運搬、保管、有償処分のあっせん行為(盗品であることを知りつつ買い取った場合や、盗品の売買契約をあっせんした場合など)が処罰の対象となるわけですが、盗品とは知らずに売買した場合は、罪には問われないとのことです。

ただし、これが盗品かどうかの調査は、かなり困難を極めそうです。