■小湊誕生寺3(御秘符の疑惑)

 

□日蓮正宗大石寺が信者に呑ませている「御秘符」を科学鑑定せよ

 

ところで誕生寺の祖師堂に祀られている日蓮像は、1991(平成3)年に修理のため解体したところ、胎内から4代住職日静の筆による古文書と薬草が発見されたというのである。

古文書によると「生身の祖師」の名と日蓮誕生の時と所が記載されていたという。またこれは、日蓮が母を蘇生させたという伝説から、「蘇生満願の祖師」とも言われているという。

誕生寺1

 

そういえば日蓮が母を蘇生させた云々という伝説は、日蓮正宗大石寺にもあることを思い出した。

日蓮が病身の母を蘇生させるために、自ら薬草を調合して飲ませたら、見事に蘇生したというのである。その日蓮が調合した薬草が、大石寺の歴代法主に「御秘符」(ごひふ)として相伝されているというのが、それである。

その日蓮の母蘇生の薬草が、ここ誕生寺にもあるというのである。

 

日蓮が調合した薬草と称するものは、大石寺と誕生寺にあるという。

こういったものも、現代科学による科学鑑定をすべきなのではないだろうかと考える。

しかも大石寺の場合は、今でも、病身の信者からの願い出によって、法主が薬草を調合して「御秘符」(ごひふ)なるものを信者に「薬」として与えているというのだから、驚きである。

ここまで行ったら、信仰とか宗教とかの問題ではなく、現実の「薬事」の問題になってくる。

 

まず、この大石寺の法主が信者に授与しているという日蓮の「薬草」、いわゆる「御秘符」なるものを科学鑑定すべきである。そして「御秘符」の「薬草」成分について、速やかに科学的に分析すべきである。

そしてこれが厚生労働省が薬として認可しているものに適合しているのかどうか。

薬でないものを薬として信者に飲ませているとなると薬事法違反の疑いがあるのではないか。

さらに仮にこれが薬として適合しているとしても、大石寺の法主は、薬剤師の資格を持っているのか。薬剤師の資格がないのに、薬を調合して信者与えているとすれば、薬事法違反の疑いがあるのではないか。

又、薬でないものを、日蓮から伝来している「薬草」としてカネをとって信者に授与しているとすれば、詐欺の疑いがあるのではないか。

こんな疑惑逃れのためか、日蓮正宗では信者に対して、こんな指導をしているという。

「御秘符は薬ではない。信心で呑みなさい」

しかし御秘符なるものが薬ではないとしても、日蓮正宗が信者に呑ませていることは事実である。

こんな成分も何も知らせない代物を、供養金をとった上で、人に呑ませてもいいのか。

このように、日蓮正宗大石寺法主が、日蓮の母を蘇生したという「薬草」、いわゆる「御秘符」なるものを信者に授与しているという行為は、さまざまな問題をはらんでいるといえる。

ところで、大石寺「御秘符」問題を解明していく上において、日蓮正宗の元信者で、かつて「御秘符を呑んだことがある」という人物が、こんな証言を寄せている。

 

「封を開けると、セルロイドの板に粉が塗りつけてあり、それを盃に水を汲んで、溶いて飲むというものでした。紅く水が染まった朧気な記憶があります。端で見ていた父は『こりゃあ、食紅だな』と言っていました」

 

「護秘符は 一センチ角くらいの麩のような者に 食紅を一刷毛 サッと塗ったものだそうです。母が 難産の際にもらったそうです」

 

「日蓮正宗・創価学会の信者が命に及ぶ重病の時に、『どんな病気も必ず治る秘薬』と言われて、供養と引き換えに渡された。 明日をも知れぬ重病患者が、御秘符を頂いてそれを水で溶いて飲んで、治るどころか、死亡する人が続出した」

 

死亡者まで出てしまっては大変なことである。日蓮正宗は、今すぐにでも御秘符を一般に公開し、「御秘符」の「薬草」成分について、速やかに科学的に分析すべきである