■池上本門寺6(誰でも受けられる御開帳)

 

池上本門寺大堂でも、御開帳という儀式があります。

普通、御開帳というと、普段は須弥壇の扉が閉められていて、儀式・法要が行われる時のみ、扉が開けられるのを御開帳とか御開扉と呼びますが、池上本門寺・大堂の場合は、普段から須弥壇の扉は開けられたままになっています。

扉は開けられたままになっているとは言っても、大堂の内陣と外陣の境界には、網が張ってあって、正面の日蓮祖師像がよく見えないようになっています。

大堂正面入り口から入ってきた参拝客は、ここでお賽銭を入れ、お詣りをして帰るわけですが、御開帳というのは、内陣の中に入って、かなり至近距離から日蓮祖師像を拝することができるというわけです。

 

池上本門寺の僧侶に、御開帳の主旨を尋ねたところ

□御開帳は、日蓮宗の信者であるなしにかかわらず、池上本門寺参拝の人であれば、誰でも受けることが出来る

□御開帳を行う時刻は特に決まっておらず、申し込みがあった時点で、毎日10時~15時の間であれば、随時、受け付けている。

□申し込みが一人の場合でも、御開帳を行う

□御開帳の儀式そのものは約15分くらいで、僧侶の読経・焼香・唱題の後、お札が下附される

□御開帳料は3000円から

ということでした。

というわけで、大堂の日蓮祖師像を間近に見ることが出来るので、私も一度だけ、大堂の御開帳を受けたことがあります。

 

ただし、いつでも受け付けている、とは言っても、お会式や大きな法要がある日は、池上本門寺に大勢の参拝客が来るほか、どこかの寺院・教会・結社の団体参拝があり、団体参拝で池上本門寺に来た人たちの御開帳が行われているのを、よく見かけます。

こういう時は、大堂の中は、団体参拝の他に、大勢の一般参拝の人が詰めかけていて、個人や家族単位の御開帳を受けているどころではないように見受けられます。

私が御開帳を受けた日は日曜日でしたが、一般参拝の人はたくさんいましたが、堂内は法要がある日ほど、ごった返してはいませんでした。

大堂3
 

大堂外陣にある受付で、御開帳の申し込みを終えると、若い僧侶から

「そちらでお待ち下さい」

と言われ、外陣にある待合スペースへ。

ここから大堂内陣が実によく見えました。内陣は、僧侶が座る所に小さな経机が向かい合って並べられ、正面後方に貫首が座る大導師席がある。この僧侶席の並び方は、大石寺、北山本門寺などの御影堂とほぼ同じです。

 

大堂須弥壇の御開帳の準備が整った後、受付から僧衣を着た若い僧侶が待合スペースにやって来て

「それではお名前のご確認でございます。英昭彦さんで、ございますね」

「そうです」

「法要の中で、ご焼香の案内があるので、焼香をして下さい」

「お題目を唱えるときは、ごいっしょに南無妙法蓮華経とお唱え下さい」

「では、こちらからお入り下さい」

という話しがあり、内陣の中に通されました。そして

「その赤いじゅうたんにお座り下さい」

と言われ、大前机から大導師席に向かってしかれている赤いじゅうたんに座るように言われて、着席。

私が座ったのは、日蓮祖師像が祀られている須弥壇・御宮殿の直下の大前机のすぐ前。つまり、内陣の最前列です。須弥壇の日蓮祖師像が実によく見えました。

池上大堂・日蓮2