■池上本門寺10(2011年・池上本門寺お会式紀行3)

 

池上本門寺お会式2日めの1012日は、午前10時の大堂での「宗祖御更衣法要」からスタートします。

もちろんお会式の御正当は1013日ですが、一般的に御正当の前日の法要は「御逮夜」と言って、夕方から夜にかけて行う寺院が多いと思うのですが、池上本門寺の場合は、夕方から深夜にかけて、万灯が池上の町内から本門寺境内までを練り歩く「万灯練り供養」の行列が盛大に行われます。そういう関係で、御正当前日の法要も、昼に行われているのだと思われます。

 

その御正当前日の法要は、午前10時からの大堂での「宗祖(日蓮) 御更衣法要」。

これは、大堂の「日蓮聖人御尊像」(木像・祖師像)は、法衣を身にまとっているのだが、この法衣を夏服から冬服に衣替えする法要である。

午前10時すぎ、大堂の須弥壇に向かって右側の出入り口から、「南無妙法蓮華経」(なむみょうほうれんげきょう)と唱えながら、本門寺の僧侶がぞくぞくと出仕。

今回は、僧侶の出仕に際して、大堂の左右に備えられた太鼓を、僧侶が叩いていました。

 

「宗祖御更衣法要」は、大導師・池上本門寺82世・酒井日慈貫首猊下のみで、他本山からの副導師はなし。三角頭巾のような帽子をかぶっていたのは、酒井日慈貫首猊下のみでした。

法要は僧侶の読経からはじまったのですが、法華経序品から読誦がはじまったようすで、方便品・寿量品も読誦していましたが、この他にも提婆達多品、如来神力品等を読誦していたと思います。私は耳をそばだてて読経を聞いていましたが、序品、方便品、提婆達多品、如来寿量品、如来神力品、というのは聞こえたので、わかりましたが、その他の品もなにか読誦していたように思います。

方便品は最初の長行と十如是を読んでいたのは、わかりました。十如是は三回繰り返して読誦。

これは、日蓮宗系各宗派は共通のようです。天台宗の読経も、十如是を三回繰り返して読誦すると聞きました。寿量品は、最初の長行から自我偈まで全てを読誦。

 

僧侶の読経には、マイクを一切使わず、僧侶の一人が、読経の声に合わせて、木魚をボクボクと鳴らしていました。これも、日蓮宗寺院の他、仏教寺院で見かけます。一般的に仏教寺院の読経では、木魚・木証を使うのではないだろうか。

ただし、日蓮正宗や創価学会は、木魚・木証を一切叩かない。日蓮正宗の信者や創価学会員に「勤行の時に木魚を叩かないのか」なんて言ったら、怒るだろうか。()

しかし日蓮正宗、創価学会以外にも、勤行・法要の読経で木魚・木証を叩かない宗派はあるから、彼らも怒ったりしないとは思うが。

御会式12巨塔