■輪島漆芸美術館2・大石寺9世日有が偽作した「戒壇の大本尊」なる板本尊漆塗りの調査2

 

□石川県輪島漆芸美術館の館長室にて四柳嘉章館長との単独会見

 

石川県輪島漆芸美術館は、輪島市にあるのだが、輪島市のターミナルである旧輪島駅からは、ちょっと離れた所にある。私も輪島市内の地理に詳しいわけではないので、旧輪島駅ターミナルにいたタクシーに乗って石川県輪島漆芸美術館を訪ねました。時期は、数年前の、今のような寒い冬でしたが、雪はほとんど積もってはいなかった。

この日、石川県輪島漆芸美術館の館長室にて、四柳嘉章館長との単独会見が行われることになったという次第であった。

石川県輪島漆芸美術館の館長室に通された後、係員は退出。四柳嘉章館長と私の単独会見と言うことになった。

中に入ると、大きなテーブル・椅子が用意されていて、奥には「館長」という名札がおいてある館長専用のデスク。四柳嘉章氏は私と初対面ではあったが、私に名刺を手渡し、訪問を好意的に迎えてくれた。それでも、訪問の目的が、日蓮正宗大石寺の「戒壇の大本尊」なる板本尊が後世の偽作である証拠の「漆加工」の関係による「漆」研究であり、それの関連の訪問であることは、理解していただけた。すると四柳氏から私に次の質問が飛んできた。

四柳氏「その板本尊が日蓮の真作なのか、後世の偽作なのかを判定したいのであれば、その板本尊を科学鑑定したらいいのではありませんか」

○「そうなんです。四柳館長のおっしゃるとおりです。しかしそれは不可能です。なぜ不可能かというと、日蓮正宗大石寺が「戒壇の大本尊」なる板本尊を基本的に非公開にしており、直接対面できるのは日蓮正宗の僧侶・寺族・信者だけ。外部からの科学鑑定は昔から日蓮正宗大石寺がかたくななまでに拒否しており、実現は不可能です。よってさまざまな文献・資料・物理的理論等々により、偽作であることを立証する以外にありません。」

四柳氏「であるならば、写真はどうでしょう。カラー写真であれば、その漆が何時代のものか、私は一目でわかります」

○「カラー写真はないですね。日蓮正宗大石寺が公式に「戒壇の大本尊」なる板本尊の写真と認めているものは、1911(明治44)年から昭和初期にかけて日蓮正宗の信徒が出版した本に掲載されている写真しかありません。しかしこの写真も、かなり不鮮明であり、加えて曼荼羅の文字の部分等に修正された痕跡も見られるため、写真解析の素材としては、適当でないように思われます」

ということで、四柳嘉章氏に「アンチ日蓮正宗」携帯サイトに載せている「戒壇の大本尊」なる板本尊の白黒写真を見せた。

四柳氏「ああ、白黒写真ですか。白黒じゃあ、ちょっと判別できないですね。それから写真が、ぼやけすぎているし…」

○「日蓮正宗大石寺では『本門戒壇の大御本尊』の化粧直しと言って、江戸時代、明治、昭和に数回、漆の塗り直し、金箔の張り直しをしているため、仮に鮮明なカラー写真があったとしても、それから真偽の判定をすることは不可能かと思われます」

 

こういったやりとりがあった後、いよい「漆」の内容に深く立ち入った話になっていった。

漆芸美4