■「京都国立博物館2(日蓮と法華の名宝展の見学2)

 

□日蓮真筆曼荼羅・日蓮真筆遺文の拝観で開催の意義が大きかった「日蓮と法華の名宝展」

 

「日蓮と法華の名宝展」では、注目される展示が多数あったため、私も、館内で見学していたとき、一生懸命、メモ帳にメモをとっていました。すると館内にいた係員から「ポールペンでのメモは遠慮して下さい」とのこと。じゃあ、鉛筆でメモをとるしかないじゃないか、ということで、鉛筆を係員から借りてメモをとっていました。

「日蓮と法華の名宝展」見学が終わった後、京都国立博物館のミュージアムショップに入ったのですが、そこに、「日蓮と法華の名宝展」に出展された全展示物の写真と解説が載っている分厚い本「日蓮と法華の名宝」が売られていましたので、それを買いました。これに私が館内で懸命にメモっていた解説文が全部載っていた。

日蓮真筆の大漫荼羅本尊や遺文は、各々格蔵している寺院の虫払法要や宝物館の展示で拝観できるケースが結構ある。千葉県市川市・中山法華経寺の聖教殿のお風入れでは、国宝の「如来滅後五五百歳始観心本尊抄」「立正安国論」及び、重要文化財61巻他の日蓮真筆遺文が拝観できるし(---ただし近年は中止されている---)、静岡県の岡宮・光長寺や北山本門寺等々の御虫払い法要では、日蓮真筆本尊数点が拝観できる。しかし、複数の寺院に格蔵されている日蓮真筆の大漫荼羅本尊や遺文が展示されるのは、こういう企画展での展示のみでしょうね。

しかも寺院のお風入れや虫払い法要と言うことになると、参詣者が制限されたりしますが、企画展は、広く一般に公開されるものです。そういう意味で、京都国立博物館で開催された「日蓮と法華の名宝展」の意義は、まことに大きかったと思います。「日蓮と法華の名宝展」の主催者の方、後援の方々に対して、甚々の感謝の意を表したいと思います。

ただ、2003年に東京国立博物館で行われた「大日蓮展」、そして2009年に京都国立博物館で行われた「日蓮と法華の名宝展」もそうですが、出展された展示は、そのいずれもが日蓮宗系の寺院に格蔵されている大漫荼羅、遺文、坐像、画像等々ばかりで、日蓮正宗の寺院に格蔵されているものがひとつもないばかりか、富士門流の寺院に格蔵されている物すら、ひとつもありません。

日蓮聖人門下連合会には、唯一、富士門流の日蓮本宗(要法寺門流)が加盟していますが、今回、日蓮本宗から出展されたものは、ひとつもありませんでした。日蓮正宗に至っては、過去の日蓮に関する企画展で、自らが格蔵している大漫荼羅、遺文、坐像、画像等を出展したというのを、見たことがありません。否、出展どころか、日蓮聖人門下連合会にも加盟していません。自ら加盟しないのか、加盟できないのかは、わかりませんが。

日蓮正宗は、というより、創価学会、顕正会を含めて日蓮正宗系は、同じ日蓮門下の他宗と交流を持とうとしない。わずかに、正信会系の興風談所や創価学会系の元日蓮正宗僧侶・松岡幹夫氏、元日蓮正宗僧侶の花野充道氏あたりが、他宗と交流を持っているだけですね。

興風談所は、教学誌「興風」を発行するなどして、他宗と交流しており、日蓮正宗大石寺を離脱した松岡幹夫氏も、東京大学の博士号をとって、各所で講演するなどしている。

 

 

□花野充道氏主宰「法華仏教研究会」発起人に名前がなかった「富士門流執着軍団」の面々

 

それにしても、日蓮正宗は、なぜ日蓮門下の他宗と交流を持とうとしないのか。

他宗を「邪宗」「邪教」「堕地獄」として排撃する日蓮正宗は、教義上、他宗との対等交流は持てないと言うことですかね?さらにひどいのは、「大日蓮展」や「日蓮と法華の名宝展」に出展された日蓮真筆の大漫荼羅や遺文を指して、「ウソだ」「デタラメだ」とわめきちらす日蓮正宗・創価学会・顕正会の洗脳信者たちの醜態です。そういうのを見ていると、まことにお寒い限りです。

まがりなりにも、日本政府が運営している国立博物館で開催される企画展に出展される展示物に、少なくともニセモノやまがい物はありません。当たり前のことです。ニセモノやまがい物で金銭を収奪しているのは、日蓮正宗・創価学会・顕正会といった日蓮正宗系の話しではありませんか。

しかし他宗との交流ということで言うと、身延山久遠寺、池上本門寺をはじめとする全国の日蓮宗、富士門流八本山をはじめとする富士門流寺院等々の寺院を行脚して史料・古文書を収集・研究し、「富士宗学全集」「富士宗学要集」「御書全集」等を編纂・出版した日蓮正宗大石寺59世堀日亨は、東大史料編纂所に通ったり、立正大学で教鞭をとるなどして、他宗との交流をもった人物として、あまりにも有名です。

しかし、今の日蓮正宗の僧侶に、他宗との交流をもっている僧侶など、全く皆無な状況です。

日蓮正宗の僧侶だった花野充道氏は、こういう問題で日蓮正宗大石寺67世阿部日顕法主と対立し、日蓮正宗末寺住職を解任されて、大宣寺の在勤僧侶に格下げとなった。さらに、早瀬日如が大石寺68世法主になった後、花野充道氏が他大学の博士号を取ったことで再び、日蓮正宗中枢と対立し、最終的に僧籍剥奪処分になっている。日蓮正宗は、他宗との交流を持つ気はないようだし、他宗、他大学と交流しようとする僧侶は、日蓮正宗の中では、生きていけないようです。

花野充道氏はその後、「法華仏教研究会」を主宰して、教学誌「法華仏教研究」の編集長を務めている。「法華仏教研究会」の発起人の顔ぶれを見ると、東佑介、石田日信、小林正博、桜川忠、岩間湛教、貫名英舜、伊藤立教、早坂鳳城、松本修明といった大物(?)の顔ぶれが並んでいます。あれれ、この中に大木道惠氏、岩立修盛(犀角独歩)氏、黒岩某氏、阿呆陀羅経氏ら「富士門流執着軍団」の面々の名前がありませんな() 「法華仏教研究会」の発起人になれないのなら、せめて「富士門流執着軍団」は「日蓮聖人門下連合会」に加入してみては、いかがだろうか。せっかく古本屋で日蓮宗や日蓮正宗・大石寺、冨士門流等々の古本を買い集めたのだから、「日蓮聖人門下連合会」に加入して特別展の展示に出品してみてはどうだろうか。

日蓮と法華の名宝展1


 












































(「日蓮と法華の名宝展」ポスター)


京都国立博物館2 





















(京都国立博物館)