■富士山本門寺(西山本門寺)17(ハプニング的に実現)

 

さて、客殿・庫裡の裏手にある「信長の首塚」の見学を終えて、再び、客殿前に戻ってくると、先程の掃除の中年女性がいて、こんなことを言ってきました。

 

「いろいろとここのお寺のことをお聞きになりたいのでしたら、一番手前の坊(浄円坊)の住職(山口亮祐氏)に、伺ったらいいですよ。山口さんという方です。今は、ここには貫首さんもいらっしゃいませんし、あそこの坊の住職にお話を聞くのがいいです。あそこの坊が、ここのお寺の行事を取り仕切っているんですから」

 

私はこれを、てっきりこの掃除の女性が、浄円坊の住職に話しを取り次いでいて、私が聞きに行ってもいい、という意味に解釈したわけです。

「この閉鎖的な寺院が、ずいぶん手回しのいいことをするんだな」

などと、自分で勝手に都合良く、こんな解釈をしてしまい、「それなら」と思って、客殿前から浄円坊にむかって、すたすたと歩いて行きました。

西山本門寺40浄円坊

 

西山本門寺の境内は、ほとんど廃虚に近い状態になっており、参道脇にはは廃坊跡がいくつもあったり、貫首無住の庫裡が、幽霊屋敷と化していたり、どこを見渡しても、寂れた光景だけが目に入るのですが、ところが塔頭の浄円坊と大詮坊だけは、表門、本堂、庫裡を普通に構えています。

塔頭はもうひとつ妙円坊という坊があり、ここも住職がいるようです。


西山本門寺41浄円坊

 

浄円坊、大詮坊の本堂、庫裡は、そんなに古い建物というわけではなく、ここ1020年の間に、建て直したもののように見えました。

私は、浄円坊の表門をくぐって、本堂前から庫裡に行き、庫裡のインターホンを押すと、ほぼ同時に庫裡の裏手から「どなたですか」と一声。

私がインターホンを押したと同時に、住職が現れたわけです。同時というのは、どういうことですか。

あたかも、私が浄円坊に来るのを待ち構えていたか、あるいは私が浄円坊に来るのを、何かで見ていて、監視?でもしていたのか。

「はー、やっぱりさっきの掃除の女性が、この住職に何か話しを通していたのかな」と思った私。

まあ、こんなハプニング的に、西山本門寺貫首代務者・浄円坊住職の山口亮祐氏との会見が実現したというわけでした。

しかし、この西山本門寺貫首代務者なる人物、とんでもない態度で接して来たのには、私もいささか面食らいました。