産湯相承事が大石寺9世日有の偽作である証拠の第一は、産湯相承事の初出が大石寺9世日有の弟子・本是院日叶(左京阿闍梨日教)の著書「百五十箇条」である。(富士宗学要集2p232) 産湯相承事の全文の初出も左京阿闍梨日教の「類聚翰集私」である。(富士宗学要集2p315-316) 第二の証拠は、産湯相承事に大石寺9世日有が発明した教義・日蓮本仏義が出てくること。「本地自受用報身如来の垂迹上行菩薩の御身」「一切有情の為には三世常恒の大導師」「日蓮は天上天下一切衆生の主君なり父母なり師匠なり、今久遠下種の寿量品に云く今此三界…唯我一人能為救護と云へり、三世常恒の日蓮は今此三界の主なり」(平成新編御書全集p1708-1710・創価学会版御書全集p878-880・日蓮宗宗学全書2p35-37) 第三の証拠は、産湯相承事に、本尊七箇相承、本尊三度相伝と同じ、キリスト教の全知全能の神と合体した日蓮本仏義が説かれていること。「十羅刹と天照大神と釈尊と日蓮とは一体の異名にして本地垂迹の利益広大…十羅刹女と申すは諸神を一体に束ね合わせたる深義なり」(平成新編御書全集p1709・創価学会版御書全集p879) ここに出てくる十羅刹女とは、仏教に説かれている十羅刹女ではなく、「諸神を一体に束ね合わせたる」十羅刹女だと言っている。これは本尊七箇相承の「日蓮即法界、法界即日蓮」 本尊三度相伝の釈迦・上行・天照大神・日蓮一体の日蓮本仏義と同義。つまりキリスト教の全知全能の神を「天照大神」や「十羅刹女」に見立てた、キリスト教全知全能の神と合体した日蓮本仏義である。つまり、産湯相承事の偽作者は、百六箇抄、本尊七箇相承、本尊三度相伝の偽作者と同一人であり、大石寺9世日有である。