日蓮正宗から破門された創価学会が日蓮教団として独立するには大きな難点がある。そのひとつが日蓮直筆の大漫荼羅本尊をひとつも格蔵していないこと。創価学会は日蓮直筆の遺文(御書)も日蓮が使った遺品も日蓮の遺骨もない。日蓮の何の霊跡でもない。いくら創価学会が「日蓮直結」「御書直結」を叫んだところで、世間が創価学会を新しい日蓮教団として認知しない。1990年代のころから「創価学会がどこからかの日蓮宗系本山から日蓮真筆曼荼羅本尊を買うのではないか」とのマスコミ報道が流れたことがある。近年、インターネット上で某法華講員が「創価学会が日蓮真筆本尊を買う」云々の情報を流している。

1990年代のころ、日蓮宗系本山寺院から日蓮真筆曼荼羅本尊や重宝類が盗難に遭う事件が頻発・日蓮正宗と創価学会の第2次紛争との関連性が囁かれたこともあった

1995(平成7)428 神奈川県鎌倉市妙本寺,不法侵入・盗難未遂

5 7  千葉県茂原市法華宗本門流鷲山寺,不法侵入・盗難未遂に終わる

529 京都市本門法華宗妙蓮寺,日蓮真蹟曼荼羅本尊他寺宝6点が盗難

1027 京都市日蓮宗大本山本圀寺,日蓮聖人真蹟曼荼羅など宗宝・寺宝の盗難被害届(だいぶ後に盗難が発覚)

1995(平成7)年はまさに創価学会の独立教団化が現実味を帯びだしていたころ。「創価学会が『日蓮直筆本尊』を求めているのではないか」との噂が流布しており、その最中の盗難事件。犯人は日蓮宗本山寺院から日蓮直筆本尊を盗んで創価学会に売りつけようとしていたのではないかとの臆測が流れ、日蓮直筆本尊は時価数百億円と一部マスコミ報道に出たこともあった。創価学会は盗難にあった日蓮直筆本尊の入手を否定している。しかし盗品を入手したらどうなるのか。

6「刑法256条 1盗品その他財産に対する罪に当たる行為によって領得された物を無償で譲り受けた者は、3年以下の懲役に処する。」「2 前項に規定する物を運搬し、保管し、若しくは有償で譲り受け、又はその有償の処分のあっせんをした者は、10年以下の懲役及び50万円以下の罰金に処する。」とある。1項は盗品をただで貰うこと、2項は盗品の運搬、保管、購入、盗品を買ってくれる人を探す行為を処罰する規定。

仮に創価学会が盗品の日蓮真筆本尊を有償、無償で入手して会館に祀っても盗品等譲受罪等々の疑いで司法当局から刑事責任が追及され、創価学会の信用は失墜する。さらに宗教法人法の解散になってしまう可能性まで出てくる。日蓮宗・法華宗・他本山が重宝の日蓮真筆本尊を創価学会に売りに出すはずがない。創価学会がカネを支払って日蓮真筆曼荼羅本尊をどこからか入手する可能性は限りなく低い。ただしいくらでも造立可能な日蓮真筆本尊のレプリカ(模刻板本尊)は別であり、こちらは入手している可能性がある。