Q1 釈迦は本当に三千年前(弘安4(1281)年=仏滅後2230年・2021年=仏滅後2970)に生まれたんですか。釈迦の生没年は諸説がありますが、近年の研究によればBC624--BC544 (南伝仏教説)BC565--BC486(北伝仏教説)が有力視されている。どっちでも日蓮在世(1222-1282)は像法になってしまう。

A1 上古の昔から釈迦の生没年をBC1029--BC949年とするのは周書異記の記述を根拠とするもの。日蓮を含め道元、法然といった鎌倉仏教をはじめ日本の仏教界全体が周書異記の説(「周の穆王53年(BC949年)に釈尊が亡くなった)を用いていた。周書異記は中国仏教が儒教に対する優位性を確保するために制作した偽書説が有力。今日、周書異記の説はほぼ否定され仏滅年代・正法・像法・末法思想は崩壊。これで事実上、大乗経典が崩壊

A2仏教の出現如何に関わらずアジアを含めて世界史は「戦争の歴史」だから正法・像法・末法の預言は崩壊している。

A3今日有力なのは「大乗経典非釈迦仏説」・釈迦滅後数百年の間に仏教教団の仏典結集によって出来上がった?

Q2 釈迦の出世の本懐と言われている法華経は本当に釈迦が説いたのか?

A4「大乗経典非釈迦仏説」によれば釈迦が説いた教典ではない・仏典結集第1回から第4回・年代は諸説在り。AD1-3世紀の北インドのクシャーナ朝・カニシカ王(AD2世紀ころ)・第4回仏典結集・大乗仏教が確立・ローマとの交易(キリスト教の影響?)・ガンダーラ仏教美術が繁栄・ガンダーラ⇒敦煌(新疆ウイグル・トルキスタン付近)⇒中国へ仏教伝来。鳩摩羅什(344413)401年に中国後秦に国師として招かれ長安に住む・(五胡十六国時代)僧侶800余人に講説・約300巻の仏典を漢訳・中国初期仏教の基本経典・この中に現在の日本で使われている法華経の漢訳がある⇒日本に伝来した。