■身延山久遠寺2(古式ゆかしい門前町)

 

はじめて身延山久遠寺に寺跡調査をしようと行ったのは、今から10年以上前のことですが、わざわざ冬の2月を選んで、久遠寺を訪ねたことを憶えています。

あの当時はまだ、東京静岡の間に、東海道線を走る特急・東海号が運行されており、私は、東京からJR特急・東海号に乗って富士駅で下車。そのまんま連絡通路を通って、接続しているJR特急・ふじかわ号に乗って、一路身延へ。

身延駅7


ちなみに、今は特急東海号という列車は廃止されたようで、身延線の列車に乗って身延に行くには、東海道新幹線で三島駅で下車して、一旦、東海道線の列車に乗り換え、さらに富士駅で身延線の列車に乗り換えなくてはなりません。特急東海が廃止になって、かえって不便になりました。

 

一度だけ、静岡市内で一泊してから、静岡駅で特急ふじかわ号に乗って身延山に行ったこともありました。

しかし今は、電車で行くのであれば、新宿駅から中央線特急スーパーあずさ号に乗って甲府駅で下車し、ここで特急ふじかわ号に乗り換えて、身延山に行くルートが便利なのではないでしょうか。

ちなみに、昔は、どういうわけか中央線特急スーパーあずさ号・あずさ号と、身延線特急ふじかわ号は、全く接続しておらず、超不便なルートであったのです。まあこれは、JR中央線がJR東日本、JR身延線がJR東海の管轄下だからではないか、とか、いろいろ言われていましたが、利用者からすれば、こんな迷惑な話はありません。

今は、甲府駅で中央線特急と身延線特急は、接続していますので、割と便利なルートに生まれ変わっています。

 

あとは新宿駅西口バスターミナルから身延山久遠寺前直通のバスが運行されています。運賃は、やはりバスで行くルートが最も割安になるようです。

 

さて特急東海号の話しに戻しますが、東海号は6両編成で、グリーン車なしのモノクラス編成。もっともルート的には東海道新幹線とかぶっていますし、新幹線が停車しない大船駅、平塚駅、湯河原駅、沼津駅では乗降が多かったようでしたが、乗車率はそんなに多いとは感じませんでした。

一方、富士駅で乗り換えた3両編成のふじかわ号は指定席・自由席ともほぼ満席状態。富士駅を出て、富士宮駅に着くと、ドカドカと中高年客が下車して行くのが見えた。

富士宮駅で中高年客が大量下車…これはおそらく大石寺に参詣しに行く日蓮正宗の信者たちではないでしょうか。

この時は、すでに宗創戦争以降のことでしたが、宗創和合時代は、創価学会員の団体専用列車が富士宮駅まで運行されていました。そういうことを考えると、隔世の感があります。

 

富士駅から身延駅までは特急ふじかわ号で約1時間弱ぐらい。ここでも、けっこうたくさんの中高年客が下車した。私は身延駅前から身延山行きのバスに乗ったのだったが、その中高年客もゾロゾロとそのバスに乗り込んできた。

どうやら、その中高年客も身延山久遠寺に行くらしい。身延駅前から終点の身延山バス停まで約15分ぐらいだっただろうか。

身延山バス停を下りると、身延山久遠寺の麓の町があるが、いろいろなお店が立ち並んでいて、身延山の麓に見事な門前町を形勢している。身延駅前周辺から身延山の麓にかけて、ところどころに雪が積もっているのが見えた。やはりこのあたりには、冬になると、雪が降るようなのだ。