■熱田神宮1(謎の草薙剣を格蔵)

 

□歴代天皇が継承する三種の神器「謎の草薙剣」を格蔵していると伝承する熱田神宮

 

熱田神宮(あつたじんぐう)とは、愛知県名古屋市熱田区にある神社で、何といってもここは、歴代天皇が継承する三種の神器の一つである草薙剣(くさなぎのつるぎ。天叢雲剣)を神体としていることで有名である。ただし草薙剣は、神話上重要な剣であるため、この剣は模造、偽造、盗難、消失、水没と様々な遍歴を辿った。結果、現在の所在については諸説語られている。

神話の記述の通りであれば、熱田神宮の奥深くに神体として安置されているという説が正しいということになる。神話に拠れば、668年に新羅の僧・道行が熱田神宮の神剣を盗み、新羅に持ち帰ろうとした。しかし船が難破して失敗し、その後は宮中で保管されていた。しかし、688年に天武天皇が病に倒れると、これが神剣の祟りだということで熱田神宮に戻されたという。

このほかに、壇ノ浦水没説というのがあり、源平合戦の平家滅亡の折に、二位の尼が腰に差して入水し、そのまま上がっていないとする説である。ただし、この時に平家が所持していた草薙剣は、宮中で元々使用されていた模造品(レプリカ)という説があり、「平家物語-剣巻」なども、その説を採っている。さらに宮中安置説というのもあり、これは皇居の宮中儀式に使われている草薙剣が、本物の草薙剣だという説である。

第二次世界大戦の時は、熱田神宮は何度か米軍の空襲を受けたため、御神体は一時、他の神社に遷座し、終戦後、熱田神宮に戻ってきたのだという。まあ、草薙剣の真偽については、いずれの説だかよくわからないが、皇室とは切っても切れない深い縁のある神社であることは確かで、天皇・皇后両陛下の御親拝も行われている。

私はここには2010年の初詣で行っています。うっそうとした杜があり、神社の雰囲気としては、なんとなく明治神宮に似ている初詣だったが、正月三が日ではなかったせいか、明治神宮のように参拝客の長蛇の行列はなかった。

そして熱田神宮の境内地の一角には。「熱田神宮宝物館」がある。ここには、皇室をはじめ、将軍、藩主、一般人から寄進された資料約4000点を格蔵しているという。私は、「ひょっとしたら草薙剣の本物は無理としても、レプリカぐらいは見れるのでは」と期待して入ってみたが、残念ながら、草薙剣の本物はおろか、レプリカも展示していなかった。御神体の草薙剣は、天皇ですら直接見ることは許されていないのだという。

もともと、ここ熱田神宮の御神体が刀であることからか、宝物館に収蔵されているものも、やたら刀が多いように思う。「短刀 銘来国俊」という刀は、国宝に指定されているという。

私があっと思ったのは、「日本書紀」の巻物である。これは国宝ではなく重要文化財とのこと。これは熱田本( 13757年写 第110,1215)と呼ばれる卜部家本系統の写本ということで、日本書紀の写本は、あっちこっちにいくつもあるらしいのである。

 

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