カテゴリ: 興門・日蓮宗(大)北山本門寺
#361 北山本門寺の真実1・日興が遷化・葬送が行われ日興の正墓がある北山本門寺・鉄砲曼荼羅は日蓮真筆だが生御影・本門寺根源額・三堂棟札は後世の偽託
北山本門寺は富士門流八本山のひとつ。日蓮宗七大本山のひとつであり、正式名は「富士山重須法華本門寺根源」という。同名の本門寺とは池上本門寺、西山本門寺、讃岐本門寺、本円寺の旧名、大石寺の将来の名(富士山本門寺)があり、名前に根源を使っているのは、他の本門寺 ...
北山本門寺(19)~室町時代から大石寺と厳しく対峙・対立してきた北山本門寺
■法華本門寺根源(北山本門寺)19(大石寺と厳しく対峙・対立) 北山本門寺が、自山を「大石寺を含む日興門流の祖山である」「本門戒壇建設運動発祥の根本道場」というふうに定義づけているということは、日蓮正宗大石寺が、日興門流の祖山・総本山であることを明確に否 ...
北山本門寺(18)~自山こそ日興門流の祖山であると宣言している北山本門寺
■法華本門寺根源(北山本門寺)18(日興門流の祖山であると宣言) 北山本門寺仁王門の手前左側には、北山本門寺の案内図と並んで、「開創沿革」が書いてあります。これをここに抜き書きします。 ----------------------------------------------------- 「開創沿革」 ...
北山本門寺(17)~江戸時代の全盛期には寺域が六万坪もあった北山本門寺
■法華本門寺根源(北山本門寺)17(江戸時代の寺域が六万坪) 北山本門寺の三門跡地は、国道469号線の南側の塔中坊がある所から、さらに南側に下り、今は松林になっている所です。 塔中坊の参道をずーっと南側に下っていくと、たどり着くわけですが、私は車に乗って仁王 ...
北山本門寺(16)~北山本門寺には辛うじて残っていた日興手植えの題目杉
■法華本門寺根源(北山本門寺)16(日興手植えの題目杉) 北山本門寺には、今まで何度も行っていまして、事跡調査を重ねています。しかしながら、いずれも行事がない日に行っているため、仁王門より北側の境内には、人の姿が見当たりませんでした。 2009年春に行ったと ...
北山本門寺(15)~廃仏毀釈を免れて今日まで存続している北山本門寺・垂迹堂
■法華本門寺根源(北山本門寺)15(廃仏毀釈を免れた垂迹堂) 北山本門寺には、他の日蓮宗や富士門流の本山には見られない堂宇があります。それは何かというと、御影堂の後方に建っている垂迹堂という堂宇です。 垂迹堂というのは略名で、北山本門寺の正式名は、「本化 ...
北山本門寺(14)~北山本門寺にある大石寺・北山本門寺の開祖・日興の正墓
■法華本門寺根源(北山本門寺)14(北山本門寺の日興正墓) 北山本門寺の開山堂の前を通って納骨塔に突き当たり、左に曲がって狭い道を歩いて行くと、「御廟所」にたどり着きます。ここに、日興の正墓、日蓮正墓遙拝廟、本門寺歴代貫首廟所があります。北山本門寺では、 ...
北山本門寺(13)~富士門流の寺院で例外的に日蓮銅像がある北山本門寺
■法華本門寺根源(北山本門寺)13(日蓮銅像がある北山) 日蓮正宗を含む富士門流と、富士門流以外の日蓮宗の間における、伽藍・堂宇・化儀について、大きな違いについて、もうひとつ特徴的なことというのは、日蓮の銅像です。 日蓮の銅像というのは、日蓮宗の寺院に行 ...
北山本門寺(12)~富士門流と日蓮宗の伽藍・堂宇・化儀の大きな違い
■法華本門寺根源(北山本門寺)12(富士門流と日蓮宗の違い) 日蓮正宗を含む富士門流と、富士門流以外の日蓮宗の間には、伽藍・堂宇・化儀について、大きな違いがあります。 まず日蓮の木像を意味する御影(みえい)についてから。 日蓮正宗を含む富士門流では、日蓮の ...
北山本門寺(11)~大石寺御影堂よりひと回り小さい北山本門寺御影堂
■法華本門寺根源(北山本門寺)11(ひと回り小さい御影堂) さて北山本門寺の中心堂宇は、やはり御影堂でしょう。 この御影堂には、日蓮の孫弟子である和泉公日法が彫刻したと自称している「生御影」と呼ばれる日蓮の御影像が祀られている。 北山本門寺では「日蓮大聖 ...
北山本門寺(10)~中世の頃、大石寺をはじめ富士門流寺院に「本堂」はなかった
■法華本門寺根源(北山本門寺)10(本堂はなかった) 北山本門寺の御影堂には、日蓮の孫弟子である和泉公日法が彫刻したとされる日蓮の御影像が祀られています。この御影堂は、本堂に相当する堂宇ということになっているが、本来の意味から言うと、御影堂と本堂は、本来 ...
北山本門寺(9)~腰掛け石から北山本門寺御影堂のお会式を遙拝していた?日尊
■法華本門寺根源(北山本門寺)9(日尊腰掛け石) 北山本門寺の仁王門をくぐって一直線に参道を歩いて二天門をくぐると、本堂(御影堂)に突き当たります。御影堂前には「日尊上人腰掛け石」があります。 「日尊上人腰掛け石」とは、かつて日興が、北山本門寺の前身である ...
北山本門寺(8)~北山本門寺、大石寺、妙蓮寺、讃岐本門寺、西山本門寺に共通する堂宇の並び方
■法華本門寺根源(北山本門寺)8(共通する堂宇の並び方) 北山本門寺の境内は、実質的に国道469号線によって南北に分断されているということになります。 これは、北山本門寺の約2キロ先にある日蓮正宗大石寺も同じで、国道469号線によって、三門から北側の開創以来の ...
北山本門寺(7)~大石寺塔中坊開基と共通する人名が出てくる北山本門寺塔中坊開基
■法華本門寺根源(北山本門寺)7(本門寺塔中坊開基) 国道469号線は、北山本門寺の仁王門前を通っていて、あたかも仁王門が北山本門寺の表玄関のようになっていますが、正確に言うと、かつて北山本門寺には三門や総門があり、そちらが表玄関であったわけです。 現在、 ...
北山本門寺(6)~大石寺と北山本門寺をむすんでいる国道469号線
■法華本門寺根源(北山本門寺)6(大石寺・本門寺を結ぶ国道469号線) 北山本門寺には、何度も行っているのですが、今回の日記は、北山本門寺で寺跡調査をしたときのものを記していきたいと思います。 北山本門寺にはじめて行ったのは、今から約20年くらい前のことで、 ...
北山本門寺(5)~荒れ果てた日興の正墓を整備することに言及した?北山本門寺貫首
■法華本門寺根源(北山本門寺)5 北山本門寺は公式サイト『日蓮宗大本山富士山法華本門寺根源』において 「○日蓮大聖人御真筆御本尊 万年救護御本尊 鉄砲御本尊 御大事本尊 子安御本尊 他有余幅」 (北山本門寺公式サイト ...
北山本門寺(4)~後世偽作疑惑の生御影を重宝のトップにしている北山本門寺
■法華本門寺根源(北山本門寺)4 北山本門寺には、「本門寺棟札」と並ぶ重宝として、御影堂に祀られている日蓮の御影像があるとしています。これは、日蓮宗や富士門流では「生御影」(しょうみえい)と呼ばれている木像で、これも日蓮正宗大石寺と同じく、和泉公日法が彫 ...
北山本門寺(3)~「本門寺棟札」を掲げて「二箇相承」を否定する現在の北山本門寺
■法華本門寺根源(北山本門寺)3 重須法華本門寺根源、すなわち北山本門寺は、日蓮宗大本山という格付けになっていますが、元々は富士門流八本山のひとつとして、創建以来、末寺を持っています。 現在の所、北山本門寺の末寺は、塔中6ヶ坊を含めて36ヶ寺あります。こ ...
北山本門寺(2)~大石寺・本門寺の開祖・日興の正墓がある北山本門寺
■法華本門寺根源(北山本門寺)2 「法華本門寺根源」というと、「何のことですか」と首をかしげる方がいらっしゃるかもしれません。 この法華本門寺根源とは、通称名を「北山本門寺」といい、こちらの名前のほうが一般に知られています。正式名は、「日蓮宗大本山・富 ...
北山本門寺(1)~北山本門寺を着飾る仁王門の「本門寺の額」
■日蓮宗大本山・重須法華本門寺根源(北山本門寺)1 北山本門寺(きたやまほんもんじ)は、静岡県富士宮市北山にある日蓮宗の七大本山の1つで、正式名称は富士山重須法華本門寺根源。通称として重須本門寺とも呼ばれることがあります。 この北山本門寺は、西山本門寺 ...