■長野善光寺2(2014年初詣2)

 

□天台宗・大勧進と浄土宗・大本願が共同管理する『無宗派』の寺院・長野善光寺

 

善光寺の正式名は定額山善光寺。善光寺は天台宗大勧進と25院、浄土宗大本願と14坊によって護持・運営されている。大勧進住職は貫主とよばれ、天台宗名刹の僧が務める。大本願住職は善光寺上人とよばれ、代々公家出身者を住職として迎えている。善光寺住職は大勧進貫主と大本願上人の両名が勤める。このように独自の運営が為されている善光寺は、「無宗派」の寺院とされ、日本で仏教が諸宗派に分かれる以前からの寺院であるため宗派に関係なく宿願が可能とされる。天台宗、浄土宗塔頭による共同運営の無宗派寺院といえば、宇治・平等院がある。また無宗派寺院といえば、仏舎利を奉安する名古屋・日泰寺も、十九仏教宗派の共同管理になっている無宗派の寺院である。そして昔から女人禁制があった仏教界で、上古の昔から善光寺が女人救済の寺院であったことも、特色の一つである。

善光寺の入り口に、浄土宗が管理する大本願があり、大本願の向かい側に浄土宗側の塔中が建ち並ぶ。常円坊、淵之坊、兄部坊、正智坊、白蓮坊、堂明坊、堂照坊、浄願坊、正信坊、随行坊、寿量院、善行院、玄証院、甚妙院、常行院、徳行坊、野村坊、鏡善坊、向仏坊である。

そして仁王門をくぐると「仲見世」と呼ばれる売店街があるが、その「仲見世」の裏側に、天台宗側の塔中がある。それが良性院、宝林院、長養院、本覚院、徳寿院、最勝院、玉照院、円乗院、威徳院、常住院、世尊院、蓮華院、尊勝院、常智院、教授院、吉祥院、福生院、常徳院、光明院、薬王院である。駒返り橋を渡ると左側に天台宗が管理する大勧進がある。

大勧進に入ってみると、ここにもたくさんの人が参詣している。大勧進の護摩堂の前では、テントが張られ、新春護摩祈願の受付をしていた。ここで午前10時からの護摩祈願を申し込む。

時刻はまだ午前9時で、護摩祈願の時刻まで約1時間の余裕がある。この間に本堂参拝をしてこようと、本堂に向かった。すでに本堂前にも本堂の中にも、ものすごい数の参拝客が来ている。本堂前では、10代後半くらいの若い人たちの野球チームだかサッカーチームの団体さんが記念撮影をしていた。現在の善光寺本堂は、宝永4(1707)に再建された堂宇で、国宝に指定されている。間口24m、高さ30m、奥行き54mある本堂は、東日本最大の堂宇なのだという。

本堂の中に入り、まずは外陣の賽銭箱に賽銭を入れて参拝。それから500円の内陣参拝券を購入して内陣に入る。内々陣前の賽銭箱に賽銭を入れて参拝。大勢の参拝客の大半は、外陣で参拝してお終い。しかし内陣参拝する人も、けっこうたくさんいた。

内々陣の須弥壇を見ると、戸帳が降りていて中は見えない。資料によれば向かって左側に本尊が祀られていて、右側には本田善光と奥方、子息の像が祀られているという。「お朝事」と呼ばれる朝の勤行のときに、戸帳が上がり、本尊が格蔵されている宮殿を拝することはできるが、本尊の善光寺如来(一光三尊阿弥陀如来)像は、絶対秘仏であるために拝することはできない。

 

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